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【2021年】葬儀費用の相場は?お葬式費用の平均や内訳を徹底解説!

葬儀費用イメージ葬儀

葬儀費用の相場は、全国平均110万円
と言われています。
※お布施など宗教者への礼金は除きます。

ただし、2021年葬儀費用の相場は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きく減少しています。
今までのように、友人・知人・会社関係の方に参列して頂くスタイルから、家族親戚だけ、さらにはもっと小規模なスタイルが増加しているためです。

もちろん、コロナの影響は限定的である可能性もありますので、この記事では、葬儀費用の相場や内訳、そして葬儀費用を安く抑える方法などもご紹介していきます。

この記事はキャリア20年以上の一級葬祭ディレクターが、葬儀社の社員としてではなく個人として書いています。 企業の公式サイトでは言いにくいぶっちゃけた話も盛り込んでいます。

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この記事で分かること

・葬儀費用の相場感。全国平均など。
・葬儀には形式があって費用もさまざまなこと。
・葬儀費用がふくらんでしまう原因と対策。

葬儀費用の相場とは?

お金で悩む女性

葬儀費用の相場とは、いったいどれくらいの金額なのでしょうか?
葬儀は非常に地域性のあるものですから、ひとことで葬儀費用の相場はいくら?と言っても、地域によっては全く当てはまらない所もあると思いますが、まずは参考までに葬儀費用の全国平均をご紹介したいと思います。

葬儀費用の全国平均をご紹介

日本地図

葬儀費用の全国平均は、平成30年度経済産業省の特定サービス実態調査によると、なんと1,104,533円にもなるという結果が出ています。この1,104,533円という金額は、葬儀社の売上を葬儀件数で割った数字なので、お坊さんなど宗教者への御礼であるお布施は含まれていません。お布施の金額については後ほどご紹介いたします。

さて、この葬儀費用の全国平均は、あなたの想像を超えた金額だったでしょうか?

それとも、想定より安かったでしょうか?

「葬儀 費用 平均」などで検索すると、よく出てくるのが195万円という金額です。
これは2017年に日本消費者協会さんが調査した資料から出している数字ですが、ハッキリ言って2021年現在の実態とは違います。

また、中には葬儀費用の全国平均は212万円と紹介しているサイトもあります。

この、葬儀費用の総額195万円とか212万円という金額は、お坊さんなどに支払うお布施や、飲食など付帯費用も含まれた金額です。

いずれにしても、200万円近い数字を「これが葬儀費用の平均です」と声高に言っているのは、その金額を見せつけてから、いかに自社の葬儀プランがお値打ちであるか、ということを意識付けるための「釣り」ですので、あまり鵜呑みにしないようにしてくださいね。

特にインターネットの葬儀社紹介サイトでは、とてつもなく安くなりますよ!という表現をしています。

葬儀に参列することは人生の中で何度かあると思いますが、

自分自身が喪主など
「お金を出す」
立場になることはそれほど多くありません。

そして葬儀について、普段から意識する人はほとんどいないでしょう。

普段から葬儀を意識する人がいないため、
多くの方が
「葬儀費用ってそんなにかかるの?」
とびっくり仰天するのです。

私も普段ご葬儀の相談を受けると、かなり多くの方に「そんなにかかるのですか!?」とビックリされます。

ですから、あなたが葬儀費用の全国平均は1,104,533万円と聞いてびっくりされたとしても、それは普通の反応ですからご心配なさらなくて大丈夫です。

ちなみに、この約110万円という総額は、2018年の数値としては私のイメージとしても納得できる金額ですが、新型コロナの感染拡大を経た2021年現在の感覚とは違うと言えるでしょう。

残念ながら2021の葬儀費用については、公的な調査データからはまだ入手できませんので、あくまで私の感覚にはなりますが、2018年の全国葬儀費用平均である110万円からは数十万円下がっている所も多いようです。

そのため、葬儀費用の相場としては80万円くらいになっている地域も多いのではないでしょうか。

葬儀費用の相場は地域によって違う。各地域の相場をご紹介。

日本地図地方色分け

さきほど、葬儀費用の全国平均をお伝えさせて頂きました。

しかし、葬儀は非常に地域性のあるものです。土地によって大きくシキタリや習慣が異なります。

実際に私が普段葬儀のご依頼を受けている地域においても、“町”単位で葬儀費用の相場感は違う場合があります。

さすがにここでは全国の“町”単位でご紹介は出来ませんが、各県ごとの、葬儀費用の相場をご紹介したいと思います。

あなたのお住まいの地域に一番近い所で見ていただければ幸いです。

北海道東北エリアの葬儀費用の相場(平均)

北海道¥953,335
青森\587,601
岩手\1,090,308
宮城\1,275,945
秋田\1,030,697
山形\1,272,630
福島\1,431,020
北海道東北エリア 葬儀費用の相場

関東エリアの葬儀費用の相場(平均)

茨城¥1,315,191
栃木¥1,645,544
群馬¥1,310,170
埼玉¥1,199,422
千葉¥1,189,714
東京¥1,042,356
神奈川¥1,213,719
関東エリア 葬儀費用の相場

中部エリアの葬儀費用の相場(平均)

新潟¥1,252,385
富山¥1,344,954
石川¥1,427,924
福井¥1,035,767
山梨¥1,477,952
長野¥1,510,047
岐阜¥868,343
静岡¥1,370,516
愛知¥1,311,747
中部エリア 葬儀費用の相場

近畿エリアの葬儀費用の相場(平均)

三重¥879,936
滋賀¥1,421,322
京都¥1,248,142
大阪¥985,589
兵庫¥939,866
奈良¥969,143
和歌山¥985,705
近畿エリア 葬儀費用の相場

中国四国エリアの葬儀費用の相場(平均)

鳥取¥872,316
島根¥885,006
岡山¥1,121,883
広島¥957,406
山口¥818,536
徳島¥864,050
香川¥1,022,262
愛媛¥834,675
高知¥1,007,334
中国四国エリア 葬儀費用の相場

九州エリアの葬儀費用の相場(平均)

福岡¥863,208
佐賀¥1,203,342
長崎¥1,282,150
熊本¥900,458
大分¥883,203
宮崎¥1,044,602
鹿児島¥806,899
沖縄¥632,545
九州沖縄エリア 葬儀費用の相場

※2018年 経済産業省「特定サービス産業実態調査」参照

経済産業省ホームページ

いかがでしたでしょうか?
あなたのお住まいの地域の葬儀費用の相場がお分かりいただけたと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、葬儀も3密を避ける流れが加速しました。
つまり、参列者を極力少なくする「家族葬」が大変増加したのです。これにともなって、2021年現在では、葬儀費用の相場は、最大で数十万円程度下がっていると言えます。

一級葬祭ディレクターが葬儀費用の内訳を解説します

見積書イメージ

葬儀費用の相場を見て頂いたので、次に葬儀費用の内訳について解説したいと思います。

葬儀プラン料金とは

葬儀の写真

葬儀プラン料金とは、葬儀社に支払う費用の中では一番大きな部分になるケースが多いものです。
一般的な葬儀社では、祭壇の飾りやお棺、司会者など人的サービス、焼香用の道具などといった、原則的に葬儀に必要な物品やサービスをセットにした、セット料金となっている所が多く、25万円くらいから300万円くらいまで、多くの葬儀社で複数のプラン展開をしています。

ほとんどの葬儀社はセットプランの料金体系ですが、稀に全て積み上げ式の葬儀社もあります。

明瞭会計と言えなくもありませんが、ハッキリ言って、素人の方には、何が必要で何が不必要か理解できないと思います。


プランの金額が安ければ、祭壇の飾りが貧弱ですし、金額が高ければ大きくて立派な飾りや高級なお棺になっていきます。
やっかいなのは、このプラン料金に含める物品については、葬儀社によって異なるという点です。
葬儀費用は「分かりにくい」とよく言われますが、ここが最大の分かりにくいポイントかもしれませんね。
ある葬儀社では、プラン料金の中にお棺も含まれているけど、別の葬儀社ではお棺は別料金、ということもよくある話です。

葬儀付帯費用とは

追加オプション

葬儀付帯費用とは、一般的に葬儀プランには含まれていないけど、お客様の希望やご都合によって追加となる費用のことです。
代表的なものとしては、通夜や葬儀に参列していただいた方にお渡しする返礼品。
土地によって呼び方は異なりますが、一般的に会葬御礼品とか粗供養品などと言われます。
それから、参列していただいた方に振る舞う食事関係も、この付帯費用に当たります。
※葬儀社によってはある程度の数量の返礼品や食事もプランに含めている会社もあります。

葬儀必須付帯費用とは

葬儀必須付帯費用とは、前述した返礼品や食事などといった「極端な話、なくても葬儀はできる」というものではなく、「プランには含まれていないけど、葬儀を執り行うにあたって必ず必要なもの」になります。
では、具体的にはどんな項目があるのでしょうか?


よくあるパターンですと、「会館使用料」ですね。
「サービス料」を別に必要とする葬儀社もあります。


葬儀会館で葬儀を希望するなら、葬儀会館は絶対に使う必要があります。
しかし、葬儀社のプランに葬儀会館使用料が含まれていない場合は、別途必要になります。
これが意外と高額である場合も少なくなく、チラシやホームページなどで「30万円のプラン」を見て飛びついたとしても、会館使用料が10万円必要であれば、実質的に40万円のプランということです。

チラシやホームページで価格を安くみせかける手段として、プランに含まれていないけど絶対に必要なものをオプションにする葬儀社は少なくありません。

分かりやすくシンプルな例としてご紹介します。
プランの本体価格(祭壇飾り)は、一見するとB社が10万円安く見えますが、実際にはA社より5万円高いのです。

葬儀プランの内容イメージ
葬儀社のプランは、プランの中に何が含まれているか各社違います。

葬儀を行うのに、棺は絶対に必要です。

こうした手法の良し悪しはともかく、実際によくある話ですから、チラシやホームページなどに掲載されている表面上の価格は、あまりあてにしないようにしましょう。

お布施など宗教者への費用とは

読経するお坊さん

お布施など宗教者への費用は、葬儀社に支払うものではありませんので、完全に別費用です。
この宗教者への御礼は、宗教によって呼び方が異なりますが、ここでは一般的に一番多い、仏教形式の葬儀、つまり、お坊さんが来て読経をする場合の御礼について解説します。
お坊さんへの御礼は「お布施(おふせ)」と言います。

このお布施、全国平均ではなんと473,000円と言われています。


民間の調査では、葬儀のお布施の平均額は23~24万円くらいと言っている所もありますが、私の見る限り、田舎のエリアも含めれば、その中間の35万円くらいが平均値なのではないかなと思っています。

ただし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、葬儀の規模がどんどん小さくなっている事から、お坊さんの規模(葬儀に来ていただく人数や戒名のグレードなど)も縮小化しています。

また、今までは先祖代々のお寺と付き合いがあった方も多くいらっしゃいましたが、最近は普段からお寺と付き合いをしている方は多くありません。

田舎でも3割程度、都市部であれば5割前後の方が、お身内にご不幸が発生するその時まで、お寺やお坊さんとの付き合いがないのです。
そうした方は、非常に安価に引き受けてくれるお坊さんや、インターネットのお坊さん派遣サービスに依頼することで、数万円~10万円程度のお布施で済まされている方も多くいらっしゃいます。

葬儀のカタチによって違う葬儀費用の相場とは

葬儀式場の写真

現在、葬儀の形式や規模はさまざまなものがあります。
もちろん、葬儀の形式や規模によっても葬儀費用の相場は違ってきます。
それぞれの葬儀の種類によって違ってくる葬儀費用の相場についてご紹介します。

従来型の葬儀、一般葬

一般葬イメージ図

一般葬と呼ばれる葬儀のカタチでは、家族や親族だけでなく、友人や会社関係、ご近所の方などにも広く葬儀の告知をして、皆さんに参列していただくスタイルのお葬式です。
このカタチのお葬式の場合は、式に参列していただく人数が多いために、付帯費用である返礼品の数や、それに添える会葬礼状の数量が増えていきます。
参列者数は、亡くなられた方や遺族のお付き合いの広さで変わりますので、当然葬儀費用もそれによって大きく変動します。
そのため、一概に一般葬なら葬儀費用は○○万円という言い方はしにくいのですが、私の経験で言えば、100万円~150万円くらいが一般葬の相場となります。

2021年一番多い家族葬

家族葬ホール

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、参列者を呼ばない家族葬が全国で爆発的に増加しました。
それまで圧倒的に一般葬が多かった地域でさえも、逆転して家族葬が増えた地域もあるそうです。
そんな家族葬は、もはや全国的に葬儀のスタンダードになりつつありますので、近いうちに家族葬とは呼ばれなくなるかもしれませんね。
さて、この家族葬も一般葬同様に様々な規模があります。
家族葬の定義は意外とあいまいです。
本当に家族だけ数人の家族葬もあれば、親戚が多くて総勢50人くらいの家族葬もあります。
そのため、こちらも一概には言いきれませんが、私の経験で言えば、60万円~100万円くらいが家族葬の相場と言えます。

増えつつある一日葬

家族葬の増加につれ、最近増えてきているのが1日葬と呼ばれる葬儀のカタチです。
これは、従来は通夜・葬儀と2日間かけて行っていた形式を、葬儀だけの1日で済ます葬儀の形式です。
2日かけていたものが1日で済むなら、費用は半分くらいになるの?というご質問を頂く事もありますが、実は1日葬はそれほど安くはなりません。
なぜなら、1日でも2日でも、葬儀に必要な物品はほとんど変わらないからです。
強いて言えば会場の使用料や人件費くらいですが、いずれも葬儀社にとっては原価で見た時は大きな金額になりませんので、大きな値引きはしにくいのが現実です。
一日葬の葬儀費用の相場は、一般葬や家族葬の金額から5万~10万円程、多くても20万円程度安いくらいでしょう。

もっとも簡易的な直葬

寝台霊柩車イメージ図

直葬とは、通夜式や葬儀式といった儀式的な要素を無くして、「火葬をするだけ」の形式です。
“式”がないわけですから、これをお葬式と言って良いかどうかは意見が分かれる所ですが、何もしない分、もっとも費用を抑える事ができる葬り方になります。
直葬の相場は10万円~15万円くらいとなっています。
直葬の価格が高い葬儀社でも、20万円以下で収まる事がほとんどです。
この直葬の価格については、インターネットの葬儀社紹介サイトが最安値合戦を繰り広げてくれているおかげで、一番安い所は8万円台の表示をしている所もあります。

8万円台では、本音のところ葬儀社の利益はありません。

葬儀付帯費用の代表的な3つの内訳を詳しく説明

ポイント

葬儀付帯費用の内訳について解説していきます。葬儀付帯費用とは、葬儀社のセットプランには含まれていない物品やサービスの事です。
簡単に「オプション」という表現も出来ます。
細かなものでは、葬儀場に宿泊する親族用の貸布団、それから喪服の貸衣装とか、喪服(和服)を着る場合であれば着付け代なども、こうした付帯費用になります。
ここでは、代表的な3つの内容についてご紹介します。

葬儀費用の内訳。返礼品について

返礼品イメージ図

葬儀費用の中でも代表的な付帯費用としては、この返礼品があげられます。
返礼品とは、通夜や葬儀に参列をして頂いた方に対して、「参列の御礼」の意味でお渡しする品物になります。
通夜御礼品や会葬御礼品などと呼ばれます。
また、お香典を頂いた方に対してお返しする返礼品もありますが、これは「香典返し」と呼ばれるものになりますが、これも返礼品の一種です。
香典返しはいただいたお香典を出してくださった人数に対して一つの品物をお渡ししますが、前述した通夜御礼品や会葬御礼品は、基本的に1人一つお渡しするものになります。

ちょっとややこしく思うかもしれませんので表にします。

通夜御礼品お通夜に参列して頂いたことに対する御礼で1人一つお渡しする
会葬御礼品葬儀に参列して頂いたことに対する御礼で1人一つお渡しする
香典返し頂いたお香典に対する返礼の品。職場など連名で頂くこともあるので、基本的には出していただいた人数に対して一つお返しする

地域や葬儀社のやり方によっては、通夜御礼品と会葬御礼品と1種類にする所もありますし、もともと習慣として通夜の返礼品がにない地域もあります。
葬儀に使う返礼品の金額の相場ですが、これも地域によって随分と価格差がありますが、通夜の品で500~700円、葬儀の会葬御礼品で600~1000円くらいが相場です。
お香典返しについては、即返しで使用するものであれば1500~2000円くらいが相場となります。

葬儀費用の内訳。飲食費について

葬儀や法事の食事

葬儀付帯費用の中でも返礼品に次いで代表的なものが、飲食などの接待費用です。
一般的な通夜~葬儀の流れであれば、まず通夜には「通夜振る舞い」といってお通夜の読経のあとに参列して頂いた方に対して飲食を振る舞う習慣があります。

そして葬儀当日については、葬儀式の前に親戚や参列者、お手伝いの皆様に召し上がっていただく「出立ち(でだち)」、それから葬儀が終わって火葬場から帰ってきてから召し上がっていただく「精進落とし(しょうじんおとし)」などがあります。

ただし、これも地域性がありますので、片方しか取らないケースや、葬儀の始まる時間によっては出立ち・精進落としのどちらかだけで済ませる場合もあります。
食事にかかる費用としては、これも地域差がありますので一概には言いにくいのですが、すごくザックリ言えば、通夜から葬儀を通して「1人5,000~7,000円」くらいで見積もっていただくと良いでしょう。

葬儀の食事は、基本的に全て「お斎おとき」と表現して構いませんが、地域や、食べるタイミングによって名称が異なります。

非常に地域性があり、何が正解とは言いにくいです。

葬儀費用の内訳。その他プラン外の費用について

喪服イメージ
貸衣装

葬儀付帯費用として、前述した返礼品や飲食関係のほかに、プラン外となっている費用をご紹介します。
貸布団、貸衣裳、着付け代、タクシーやマイクロバスなど火葬場に行く際の車、供花や供物などが一般的です。

葬儀祭壇と棺
棺がセットプランに含まれていないこともよくあります。


葬儀社によっては、棺や骨壺などもセットプランには含まれておらず、付帯費用となっている所もあります。

よくあるトラブル?終わってびっくり!葬儀費用がふくらむ訳とは

請求書を見てびっくりするイメージ

葬儀にまつわるトラブルの話で、よく言われるのが「最初の見積とは全然違う金額になっていた!」というものではないでしょうか。
実はこの手の話、昔はよくありましたが、今ではほとんどの葬儀社でこのような事はないと言えますので安心してください。
とは言え、次の2点に該当すると、最初の見積から大きく金額が増えてしまう事もあり得ます。

①想定外の参列者で増額

葬儀費用のイメージ

我が家の葬儀になんか、そんなに大勢来ないだろう。

そう思っていても、家族が知らない故人のお付き合い先がたくさんあれば、想定外の参列者がくることもあります。


例えば、返礼品を700円の品を用意したとします。もともと参列者はせいぜい30人くらいだろうと思っていたが、実際にフタを開けたら100人近く来て頂けた。
この場合、もともと21,000円の予定が70,000円になるわけですから、ざっと50,000円の増加です。


もし返礼品を1,000円の品物で用意していたとしたら、70,000円の増加になります。
飲食関係も同様に、召し上がっていただけるような方は20人くらいかな?と思っていたら、30人こられた。この場合、食事代が1人5,000円なら50,000円の増加です。
このように、想定外の人数がいらっしゃると、それだけで簡単に10万円以上の増加になってしまうのです。

私の経験では、20万円~30万円くらいの増加は日常茶飯事です。

もちろん、あなたにとって20万円や30万円は大きな金額でしょうし、100万円で済むと思っていた見積が、130万円の請求書になってきたらビックリでしょう。
でも、実際にはわりと普通にあることなのです。

②追加オプションを頼んでしまう

葬儀の祭壇のお花

葬儀って、大切な方を送り出す大事な儀式ですよね。
そして、多くの方が、大切な家族のために「最後に何かしてあげたい」と思うものです。
もちろん、その気持ちは分かりますし、その気持ちは大切にしていただきたいとも思います。

しかし、そこに付け込むという訳ではありませんが、その気持ちを利用して、葬儀社のスタッフは売上アップを仕掛けてくることもまた、現実なのです。
「このプランではお花が少なくて、少し寂しいですよ。ご予算のこともあると思いますので、プランはこれで十分だと思いますが、お母さまのために、お棺の周りだけお花を足してあげませんか?
こんな案内をされたら、
「じゃあお願いします」と言ってしまいませんか?


葬儀は基本的に色々なサービスの単価が高いものですから、こうした「ちょっとした」オプションの追加だけでも、5万円、10万円くらいはすぐにかかってしまいます。

難しいのは、そうやって勧めてくるのが売上目的ばかりではない、という点です。本当にお客様のことを想って勧めている場合もあります。

真面目な話、私も経験の中でもお客様に追加のお花をオススメする事はあります。

長年の勘としか説明できませんが、お客様が、故人にたいして「もう少し何かしてあげたいと思っていらっしゃるだろうな」と感じる時には、オプションをおススメする事もあります。

葬儀費用を安く抑える方法をご紹介します

説明する男性スタッフ

ここまで、葬儀費用の相場や内訳に関することをご紹介してきましたが、
「じゃあどうすれば葬儀費用を安くできるの?」と思われる方に、現役の葬祭ディレクターである私がご紹介したいと思います。
ただし、よくあるアリキタリな話とともに、ぶっちゃけの話もご紹介しますので、その上であなたにとって一番良い選択をしていただけると幸いです。

複数社に事前見積りをする

相見積もりイメージ
葬儀も相見積もりは大切です

いわゆる、終活という作業の一環になると思いますが、一番まっとうな手段であり、一番後悔が少ない方法が、複数社に事前見積りをすることでしょう。
私があなたに一番おすすめするのは、この方法です。
これによって、近隣にある葬儀社のなかで、どこが一番安くやっていただけるか知る事ができます。

でも、私があなたに複数社で事前見積りをオススメする一番の理由は、本当は金額が安い葬儀社を探すことが目的ではありません。

本当の目的は、あなた、または、あなたの大切な家族の最後の儀式を、どの葬儀社にお願いしたいか?ということを知るということが目的です。


ぶっちゃけ、今はどの葬儀社も大きな金額の差はありません
近隣の葬儀社の中でも「あそこは高いよ」という評判の葬儀社もあると思いますが、それは、多くの場合、葬儀社のプランが高いのではなく、営業担当者の腕が良いか、高額プランを取るという営業方針の葬儀社ということなのです。


葬儀社の多くは、事前相談のお客様に、高いプランを案内するようなことはしません。

教育が行き届いている葬儀社では、「見積りの時は低めのプランで案内するように」とマニュアルが作られているところもあります。
それは、見積りだけで逃げられないようにするためです。
そのため、あまりに高額な金額を提示する葬儀社は、まずないでしょう。
では、何を知るための事前見積りか?といえば、会場の雰囲気、清掃が行き届いているか、資材や備品が見える所に放置されていないか?スタッフの人柄はどうか?そういった所を見て頂きたいのです。


私もプロとして、市場調査の一環で他社の事前相談に行ったりもしますが、私でさえ、出揃った各社の見積りを見比べても、その違いはよくわかりません。
なぜなら、飾り、会場、含まれている内容、全てが違うからです。

見積り書だけでの価格比較は、ハッキリ言ってあまり意味がありません。


家電製品のように、ヤマダ電機さんでも、ケーズデンキさんでも、ビックカメラさんでも同じ製品であれば金額の比較だけで良いと思いますが、葬儀は葬儀社によって内容の組み立て方が異なりますので、良く分からないのです
乱暴な結論で恐縮ですが、10万~20万円の差は誤差だと思ってください。
それよりも、納得のできる葬儀会館で、あなたの相談に対して親身になっていただけた葬儀社さんにお願いするのが一番だと思います。

インターネットの葬儀紹介会社も検討する

ネットで比較する女性
ネットの葬儀社も比較しましょう

葬儀社比較の話だけで言えば、実はインターネットの葬儀社紹介サイトが最安値です。いわゆるポータルサイトと呼ばれるサイトですね。
今はどんな業界にもポータルサイトが存在します。飲食店であれば、ぐるなびやホットペッパー。美容院であればホットペッパービューティー。


葬儀の世界にもたくさんのそうしたサイトがあります。

代表的な葬儀系サイトとしては、下記の所があります。

小さなお葬式自社プラン
よりそうのお葬式自社プラン
いい葬儀加盟葬儀社のプラン
イオンのお葬式自社プラン
終活ねっとのお葬式自社プラン

こうした葬儀系ポータルサイト(以下、インターネット葬儀社)は、価格競争で葬儀の争奪戦をしていますので、基本的に安価な設定をしている所がほとんどです。


よく、こうした所を利用すると手数料をインターネット葬儀社に取られるから、加盟している葬儀社に直接依頼した方が、安くなったり質の良いサービスを受けられる、という意見を耳にします。

この意見は、半分正解で、半分不正解です。

葬儀費用の安さについては、実際、インターネット葬儀社のプランの方が安いケースが多いです。


それを受けている葬儀社は、正直イヤイヤ受けています。それくらいインターネット葬儀社の価格設定は安いです。


サービスについては、これはもう、どんな担当者が付いてくれるか?のアタリハズレの問題である事が多いのですが、やはり下請けである加盟葬儀社からしてみれば、もともと自社のお客様と、高額な手数料を取られる紹介案件とどちらを大切にするか?でみれば、やはり自社のお客様を大切にしたい気持ちにはなるでしょう。


でも、間違いなく安いのはインターネット葬儀社のプランであることの方が多いのが現実です。

葬儀費用のかからない規模の葬儀にする

最近は、家族だけで行う葬儀、いわゆる家族葬といった小規模の葬儀が非常に多くなっています。


一昔前であれば、ご近所同士のお付き合いもあり、また世間体的にも、一般的な葬儀を行うことが多かった地域でさえも、今は家族葬が完全に市民権を得ています。
そこにきて、2020年初頭から世界中でパンデミックとなった新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、参列者を呼ばない小規模な葬儀が推奨されたことも、家族葬の増加に拍車をかけました。

私が携わっている葬儀も、非常に小規模化しています。

また、他地域の同業者の皆さんからも、同様のお話をうかがっています。


参列者が少なければ、それほど大きな葬儀プランにする必要もなく、大きな会場を使う必要もなく、そして返礼品や食事などの数量も抑えられます。
こうした規模の小さない葬儀にする事で、葬儀費用はたいへん安くすることが可能です。

お布施のかからない葬儀形式にする

お布施

葬儀費用の中でも、比較的大きな金額になるのがお布施といった宗教者への礼金です。
お布施は、全国平均で47万3,000円とも言われるように、遺族が負担する葬儀費用の内訳の一つとしては大きな部分です。


今までは仏教形式の葬儀が圧倒的に多く、葬儀と言えばお坊さんが来て読経をするものだ、と思い込んでいる方もまだまだ多いのですが、よく考えてみてください。
あなたは仏教を信仰していますか?お経の意味を分かっていますか?仏教の考え方では、お葬式を済ますだけでは天国にいけないことをご存知ですか?※宗派によります。


そして、葬儀後も法事やお寺との付き合いを続けていけますか?
こうした、本質的なことを知らずに、何となくお坊さんに読経してもらえば「葬儀が出来た」「良かった良かった」「これで成仏してくれるだろう」と思っている方が多くいらっしゃいます。

気持ちだけ納得できれば良いなら、それもアリでしょうが…

でも、実際に、仏教を全く信じていない人でも、多くの人がお坊さんに読経してもらう「仏教形式の葬儀」を選んでいます。
もとい、それが「当たり前」だと思い込んでいるのです。
そして、その当たり前に付け込んで、葬儀社はお坊さんの紹介をします。

ご想像はされていると思いますが、あなたが「お気持ち」でお支払いしたお布施の中から、葬儀社にキックバックがあります。


信仰する宗教があれば、その宗教の形式にのっとった葬儀をすれば良いと思いますが、特に信仰する宗教がない方は、無宗教形式の葬儀を選択することも可能です。
実際、近年はそうした無宗教形式の葬儀をする方が大変増えてきています。
これであれば、お布施は全く必要ありませんので、葬儀費用を安くすることが可能ですね。

正式なデータはありませんが、都市部では3割程度の方が「無宗教形式」のご葬儀を選択されていると言われています。
葬儀社によっては5割近くになるところもあるようです。

今回のまとめ

今回の記事では、葬儀費用の相場や、全国の葬儀費用の平均、そして葬儀費用の内訳についてご紹介させて頂きました。

葬儀費用の相場について完結にまとめますと次のようになります。

・葬儀費用を最も安く済ませるなら、直葬が最安値。10万円から15万円くらいが相場。しかし、それを葬儀と呼べるかどうかは疑問が残る。

・最近多い家族葬では、60万円~100万円が葬儀費用の相場。家族葬と言ってもその規模は様々なので、相場には幅がある。

・一般葬の葬儀費用の相場は100万円から150万円。参列者数やプランによって費用は増減するので、相場金額には幅がある。


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